より良い医療と福祉を目指して
連携する多職種のスタッフたち

住み慣れた地域で自分らしい人生を全うしたいと多くの高齢者が
希望し、世の中は在宅療養へと移行しつつあります。
そんな状況下で、求められているのが医療や介護、
行政などの多職種の連携です。
熊本市南区でも『熊本市南区有志の多職種研修会』が
2016年発足しました。
多様な職種の有志が集まって、地域全体のより良い環境づくりを
目指しています。同会の主要メンバーの一人、
桜十字病院の地域医療連携室の園山和明主任に
お話を伺いました。

医療法人桜十字
桜十字病院 地域医療連携室主任
一般社団法人
熊本県医療ソーシャルワーカー
協会事務局長
社会福祉士
園山 和明さん

熊本市南区有志の多職種研修会発足! 
垣根を越え顔の見える連携を

 熊本市南区御幸木部にある『桜十字病院』の地域医療連携室に在籍し地域医療の活性化を図るために
様々な活動に取り組む園山さん。
さらに熊本県医療ソーシャルワーカー協会の事務局長も務めています。
「地域に根差した医療や福祉活動をするには、やはり医療や福祉に関わる様々な立場からの意見交換が必要で、
『医療法人ソレイユひまわり在宅クリニック』の後藤医師など多くの方のご協力を頂きながら2016年の10月に
『熊本市南区有志の多職種研修会』を発足する運びとなりました」
と園山さん。
社会情勢からも在宅療養が求められる昨今、多職種の連携は必要不可欠。
医師や看護師、薬剤師、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)、ヘルパー、
ケアマネジャー(CM)、行政などそれぞれの専門職が一同に集い、お互いの現場の現状や問題点、
今後の展望などを共有し合うのが一つの目的となっています。

熊本市南区有志の会コアメンバー会議がひまわり在宅クリニックで開催
熊本市南区有志の会コアメンバー会議がひまわり在宅クリニックで開催

熊本市南区有志の
多職種研修会メンバー

医療法人 ソレイユ ひまわり在宅クリニック・・・後藤慶次さん(医師)

熊本市南2地域包括支援センター
熊本市高齢者支援センターささえりあ平成・・・有水誠紀さん(PT)

熊本市南4地域包括支援センター
熊本市高齢者支援センターささえりあ飽田・・・西堀拓也さん(CM)

医療法人社団 大宮会 デイケア おおみや・・・高橋聡子さん(ST)

医療法人社団 大宮会 デイケア おおみや・・・水田とし子さん(PT)

社会福祉法人恵春会祥麟館居宅介護支援事業所・・・梅田孝子さん(CM)

健康福祉局 保健衛生部 医療政策課・・・清水奈味さん(行政職員)

熊本市南区役所 福祉課高齢福祉班・・・赤星亮子さん(行政職員)

医療法人 相生会 にしくまもと病院
熊本地域リハビリテーション広域支援センター・・・田中智寛さん(OT)

医療法人 東陽会
介護老人保健施設 田迎ケアセンター・・・太田秀聡さん(OT)

ニチイケアセンター平成・・・原口佑介さん(ヘルパー)

トータルライフケア 居宅介護支援事業所みらい・・・西川裕美さん(CM)

訪問看護ステーションいきいきらいふ・・・濱崎ももよさん(看護師)

医療法人 清和会 平成とうや病院・・・田中弘恵さん(看護師)

(株)ファーマダイワ
ファーマダイワ介護サービスセンター
・・・益永佳予子さん(CM)

(株)ファーマダイワ 地域連携部・・・長峰慎之介さん(薬剤師)

桜十字病院 地域医療連携室・・・園山和明さん(ソーシャルワーカー)

桜十字病院 在宅事業部・・・田中詠誌さん(CM)

多職種連携で質の高いケア 
患者や利用者の満足へ

 過日行われた第一回の研修会は“多職種連携に必要なエチケットやルール”について、ワールドカフェ方式で
活発なディスカッションが行われました。
「皆さんとても意識が高く、たくさんの意見が飛び交っていました。例えば行政職員の方に対しての意見や
反対に行政から病院や介護職へのお願いなど、多職種の顔ぶれならではの貴重な意見も交わされました。」

 病院を退院後在宅療養への移行時の現状、他の関係職種の人にお願いしたいけどどうやってアプローチをしたらよいかわからない、
こんなことお願いしたら迷惑ではないか、行政の手続きをもっとスピードアップして欲しいなど、それぞれの思いや問題点を提起。
お互いの事情や立場がこの会を通して知ることが沢山あったという人も多かったようです。

 「多職種連携は質の高いケアを提供するためにとても重要なことと考えています。それぞれの専門的なバックグラウンド持つ専門職が
力を合わせればもっと質の高いケアが提供できると思っています」。

一人では不可能でも二人なら可能に、地域の多職種が連携すればその力はさらに大きくなり、
地域の医療や介護はより充実して患者や利用者の満足度も高まっていくと園山さんは語ります。

グループ発表では交流も深まって質疑応答も活発に
グループ発表では交流も深まって質疑応答も活発に
ワールドカフェ方式で活発な意見交換が交わされました
ワールドカフェ方式で活発な意見交換が交わされました
研修会のテーマは”多職種連携に必要なエチケットやルール
研修会のテーマは“多職種連携に必要なエチケットやルール”

継続して連携の和を広げて 
地域から発信して豊かな社会へ

 「まだスタートして日は浅いですが、とにかく続けていくことが大切だと考えます。
メンバーももっと増えて、南区ならではの団結したサービスやケア、あるいは働き手のやる気にも繋がって
それぞれの現場の活性化に結び付いていけばと思っています。」

 多くの人が参加しやすい環境づくりや研修の内容の充実など、これから構築していかなければならないことが山積みですが、
永く続けて少しずつ交流の和を広げるのが当初の目標。

 参加したメンバーが得たことを持ち帰って、自分たちの現場や職場のスタッフと共有して>豊かな環境づくりができるよう
これからも研修会などを開催していくそうです。

 日本は諸外国に例を見ないスピードで高齢化が進み、現在国民の約4人に一人は65歳以上と言われています。
介護者の課題や地域・在宅医療の取り組み、医療費削減といった課題が山積するなかで、多職種連携はますます必要とされてきます。

 誰しもが願う住み慣れた地域で自分らしい人生を全うできる社会づくりのために、このような地域から発信する積極的な活動
をみんなで温かく見守っていきたいものです。

取 材 協 力
熊本市南区有志の多職種研修会
(問合せ)桜十字病院 地域医療連携室 担当 園山和明
TEL.096-378-1111